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大嶺さやか平成26年12月市議会 本会議質疑

◎議案第78号、茨木市市民会館条例の一部改正等について
◎ ◎議案第66号 平成26年度大阪府茨木市一般会計補正予算(第2号)
  • 茨木市の文化振興施策について
  • 茨木市の商業振興施策について
[反対討論]議案第47号、茨木市立コミュニティセンター条例の一部改正について
[賛成討論]請願第3号、子どもの保育に格差をもちこまず、すべての子どもの発達が保障される保育、教育、子育て支援制度の拡充を求めることについて及び請願第4号、放課後児童健全育成事業の施策拡充を求めることについて
◎議案第78号、茨木市市民会館条例の一部改正等について
(大嶺一問目)
 私は、議案第78号、茨木市市民会館条例の一部改正等について、本条例案第2条、茨木市市民会館条例の廃止に関しまして、1点だけお伺いいたします。
 そもそも市民会館を耐震化して活用しようという計画はなかったのでしょうか。この点について、ご答弁お願いいたします。

○原田市民文化部理事
 耐震化の計画ということでございます。
 平成15年度に実施いたしました耐震診断では、構造耐震判定指標よりも低い数値となっておりまして、地震時の振動及び衝撃に対しまして、倒壊または崩壊する危険性が高いと判定をされました。耐震補強につきましては、立地条件により施工期間、足場等を設置する施工上の課題などから経費や工期面で非常に大規模なものとなり、また、施工後には客席数の減や開口部がほとんどなくなるなどの現在の使用用途の大幅な制限が避けられないということから、補強は困難と総合的に判断いたしまして、建て替えについての検討を行ってきたということでございます。


(大嶺二問目)
 耐震診断を実施したのは平成15年ということで、今から10年以上も前に行った診断で、倒壊または崩壊する危険性が高いと判定されているのに、その状態を放置してきた市の責任は大きいのではないでしょうか。日本共産党は、早くから市民会館の耐震化を行うことを求めてきました。経費や工期面で大規模なものになると答弁されましたが、工事期間と費用がどれぐらいかかるのか教えてください。また、使用用途の大幅な制限が避けられないとおっしゃいましたが、具体的にどのような制限があるのか、設計図等で確認されているのでしょうか、答弁をお願いいたします。

○原田市民文化部理事
 そのまま放置していたということでございましたが、今すぐに障害が発生するわけではないと、大地震時における被害の甚大さにしましたら改修等の必要性が高い施設であるというような総合的な評価をいただいております。
 それから、設計期間云々ということでございますが、耐震診断を実際に実施した際には、耐震補強計画案の策定まででございまして、詳細設計はいたしておりませんので経費や工費は算出いたしておりません。
 それから、工法的に難しいといいますのは、市民会館が今、立地している条件でいきますと、すぐ横に福祉文化会館、すぐ後ろが養精中学校、そして横が溝を含むグラウンドというようなところで、なかなか工法的にも重機を入れる、そのような条件としては大変厳しいと、そのようなことでございます。


(大嶺三問目)
 日本共産党市会議員団では、この間、市民会館の建て替えや耐震化について、近隣市へ伺い、学ばせていただきました。構造耐震指標が茨木市より高いところでも、市民に安全に利用していただくために耐震化を計画・実施している自治体もあります。枚方市では、平成31年に竣工予定で市民会館を建て替えるにもかかわらず、市民の安心・安全を確保する観点から、現市民会館の耐震化を行っています。ロビー内に柱をふやしたり、ホールの入り口の壁を厚くして強度を上げるなど、利用になるべく支障のない範囲での工事が行われていました。また、耐震化とあわせてトイレの改修など、市民の利便性向上も図っています。茨木市と同じような規模の寝屋川市民会館の耐震補強工事は約5億円で、その3分の1は社会資本整備交付金を活用しています。また、老朽化の部分も原状復帰するということで、原状復帰部分も合わせても7億円もかからない工事ということで行われる予定となっております。
 耐震診断から10年、ほかの近隣市では耐震診断を行い、すぐにこういった対策を講じています。茨木市では建て替えの検討ばかりに予算が使われており、市民の安全を無視したやり方は改めるべきです。耐震化は今、積み立てられている文化施設建設基金の範囲で実施できるのではないでしょうか。市民会館の建て替えのためにとつくられた文化芸術ホール建設基本構想は、パブリックコメントで出された意見は反映されず、公表されたパブリックコメントは策定部会に出され、審議が終了した後に意見を追加するなど審議会をないがしろにしたやり方は、市が市民の意見を聞く気がない姿勢のあらわれです。中でも音楽専用ホールを望む声に対しては、最初から決まっている枠内での議論、音楽に特化すると、ほかが使いづらいので複合的なホールにせざるを得ないと、策定部会の中で切り捨てられてしまいました。改めて市民会館の建て替えは市民の合意形成を大切にして進められることを求めます。
 現市民会館は閉館ではなく、市民的議論がなされ、次の段階が計画されるまでは耐震化しての活用を求め、質疑を終わります。